８月１４日（水）猪苗代警察署より猪苗代湖にてカタマラン式ヨットの転覆したとの救助要請ありPWCにて出動、乗組員男性1名を無事に救助しました。

男性はヨットを旋回させようとしたところ急に風が強くなり、そのまま転覆したとのこと。船内にあった備品類が水中に散乱してしまい、オールだけは何とか拾えたので、転覆した船の船体腹部に乗り込み、濡れた体をこれ以上に冷やさないように努め、オールで漕ぐ作業を1時間ほどしてみました。しかし景色もいっこうに変わらないので、体力を温存するためにもそのまま漂流され救助を待っていました。

【救助の概要】
出航地　会津若松市崎川浜　はまさき屋より出航　夫婦他友人と2隻で大人数名情報　1隻1名が帰港しないとの事
カタマラン式ヨットの転覆事案発生　全長5メートル（17ft）セール8ｍ　船体色　赤色
乗組員男性1名黒の上下雨具　ライジャケ有　携帯不携帯
出航時間　午後3時位より出航し戻らず奥様からの警察署へ救助依頼
天候概況　日中は快晴、夕方から雨交じりの風が吹き、東向きの波高30～40㎝へ変化

17時55分猪苗代警察署より救助要請あり。猪苗代消防署救急車も連動し要請済との事（低体温対策の為）
18時00分　マリーナにシーバード隊員2名　船舶安全協会委員1名が待機していたので出動開始
18時20分　日没の為、夜間航行可の救助船に変更し救助再開
この時点で（目撃情報2件収集あり：昼ごろ猪苗代湖湖心にて航行中確認、16時30分頃崎川浜沖合湖心にて確認）
18時47分　猪苗代湖湖心にて転覆し船体中央で手を振っている男性1名発見し無事救助。転覆している船はすでに日没の為、 曳航 不可の説明をし帰港準備
19時02分　翁島港マリーナに警察消防待機の為要救助者を引き渡し完了
19時10分　全作業完了　解除

救助された男性は、携帯電話を持参しなかったことが最大のミスだと話していました。
この救助により会津若松警察署長よりシーバード猪苗代として感謝状をいただきました。これからも猪苗代湖の安全安心のために活動していきます。
（シーバード猪苗代）