シーバード葉山 海のお話し会 〜海の色編〜
5月25日に緊急事態宣言が解除され、それぞれが新しい生活様式で日常を迎える中、久々に海を見て「癒やされた~」という方も少なくないと思います。
さて、その癒やされた海は何色だったでしょうか?そして何故そんな色なのでしょうか?そんな些細な疑問ですが、実はとても深~い意味があるんですよ海の色って!
5月31日に開催した海のお話会第二弾『海のイロイロ、海の色!』のご報告です。
案内人は第一弾に引き続き、くらげちゃんとアラメちゃん。
(隊員も二度目の開催となると洗面器のクラゲもフェルトのアラメもぜーんぜん恥ずかしくないです)
参加者18家族と、海の色の世界へ、レッツゴー!
「みんな、海の色って何色だと思う?」
「あおー!」「みずいろー!」「みどりー!」
やっぱり子ども達はリモートであっても、元気な声でその場を盛り上げてくれますね。
「お水を手にすくった時の色は透明!なのに、じゃあ、海はなんで色が付いて見えるのかなぁ?」とくらげちゃん、ちょっと難しいところはクイズ形式と写真で楽しく分かりやすく説明をしていきます。
海の色の答えは4択で
①海の底が写っているから
②海に浮いているものの色
③空が写っているから
④やっぱり水の色
ほとんどの参加者とアラメちゃんは③に手をあげましたが、一つ一つ答え合わせをしていくと、実はこれ全部正解なんです!
「砂地や岩場・巻き上がった砂やプランクトン・お天気・水と光の性質など、たくさんの理由があるから、海の色は毎日変わっていくんだよ」とくらげちゃんの解説に、みなさんお目々がまんまる!いい表情を見せてくれました。
後半は、赤潮・青潮・白潮のお話しです。
「この三つの中で仲間はずれはどれかな?」今度は大人の方にうかがうと、あまり耳にしない言葉からか白潮と答える方が多かったのですが、正解は青潮。
赤潮と白潮は、赤や白の色を持つプランクトンがいっぱい!
一方、青潮はプランクトンの死骸が作ってしまった硫黄の化学反応です。プランクトンは太陽の光がいっぱいの春から秋頃や、栄養たっぷりの人が流した水でたくさん生まれます。そしてたくさん生まれ過ぎてしまうと青潮が発生し、海洋生物に良くない環境となってしまいます。
アラメちゃんはこのお話しを聞いているうちに“苦しい!”と元気がなくなってしまいました。それを察したくらげちゃんが「みんなのお家から出る栄養たっぷりの生活排水にも気をつけましょうね」と言ってくれて、アラメちゃんはじめ参加者のみなさんも〝うんうん〟とうなづいて、みんな同じ思いだったみたいでとても嬉しかったです。
生活排水が青潮に影響していたんですね。
海の色から自然環境の話まで、本当にイロイロ盛りだくさんな50分間でした。
次に海に行った時に〝今日はなんでこの色なのかな〟と、みなさんも是非考えてみて下さいね。
(シーバード葉山)