台風16号が通過し、全国的に海が大時化となりました。10月2日（土）台風通過中に、118番通報が入ったのですが、自然の驚異の前に人の出来ることは限られます。ましてやその場所は海ですから、慎重のうえにも慎重になります。

翌日、海がある程度落ち着いてから、海上保安庁、消防、警察が連携しての活動が行われました。
日頃から、連絡をとらせていただいている葉山消防署からの協力要請で、シーバード葉山も活動に参加することとなりました。緊急のことだったので、90名のクラブ員がメールなどで連絡をとりあい、4名のクラブ員が協力することとなりました。
水上オートバイはとても機動力がありますが、陸上では乾燥重量で200キロ以上あるので、隊員4名ではひと苦労です。そこで、海上への下ろし・上げの際には、消防署の方に加えて、地元の漁師さんにもお手伝いいただきました。
捜索はヘリコプター（なんと管轄外の川崎から出動）、船、水上オートバイが連携しての活動となりました。

公務救難機関の連携だけでなく、民間の協力も加わることで、少しでも水辺の事故ゼロに尽力できたらと思います。今回の連携、協力が実現したのは、全国的にシーバード活動が行われていることに起因しています。今後も地元の活動を広げると共に 各地のシーバード拠点との連携も広げていきたいと思います。（シーバード葉山　加藤智美）