シーバード気仙沼 『水上オートバイ講習会』実施
10月18日(月)小田の浜海水浴場において、水上オートバイの構造や特性、危険性等について学び、今後の水上オートバイ利用者への安全指導や注意喚起に役立てることを目的に「水上オートバイ講習会」を実施しました。
講習会は、昨今の水上オートバイによる海難事故の急増を受けて、気仙沼海上保安署から要請を受けて実施しました。参加は第二管区宮城海上保安部気仙沼海上保安署 署員7名、気仙沼ライフセービングクラブ/シーバード気仙沼から小山大介 千葉理恵子の2名が講師として協力しました。
これまで気仙沼地域では、ライフセービングクラブを含めシーバードが海上保安庁職員を対象に何らかの教養を提供するという前例はありませんでした。これも、これまでのライフセーバー、海上安全指導員としての活動を通して保安署との信頼関係が構築されてきたひとつの結果であると感じています。
当該地域では、近年、漁港施設の利用などにおいて水上オートバイ愛好家のマナーの悪さがひどくなっており、水上オートバイだけではなくミニボート等の他船種を巻き込む形でレジャー利用者の利用排除が進んでいます。
そのような地域的関心の高まっている中で、地元保安署が水上オートバイによる海難防止を目的として本件講習会のような行事を行うことは当地で水難事故防止活動を行っているものとして心強さを感じるとともに、地域の愛 好者や漁業者への心理的影響も大きいものと感じられます。
●0930~1020 水上オートバイを陸揚げした状態で、小山氏及び千葉氏から、水上オートバイの構造や諸元、最近の事故傾向に関する説明を受ける。
●1020~1040 長崎漁港に設置してある荷揚げ用クレーンを使用し、水上オートバイを海まで降下する。
●1040~1110 水上オートバイ海面降下後、総員、小田の浜海水浴場に移動し、体験乗艇者が水上オートバイに乗艇後、高速航行や蛇行等することにより、操縦性能について確認する。(体験乗艇者:2名)
講習会の予備時間を用いて署員を溺者に見立てて、水上オートバイによるレスキューデモンストレーションを実施し、ライフセーバー、シーバード気仙沼が行っている活動についても紹介を行うことができました。(気仙沼ライフセービングクラブ/シーバード気仙沼:小山大介)