シーバード葉山 台風1号うねりのなか、サーフポイントでのパトロール実施
4月16日(土)、台風1号の影響により各地で大きな波が立ちました。通常のサーフポイントはクローズコンディション※1となり、普段では波の立たないような場所で、建物の2階ほどの高さの波が打ち寄せました。我々シーバード葉山は、それに挑むサーファー達の見守りを行いました。
私( 隊員 堀江海太 )は、今回このサーフパトロールに、ドライバーのトレーニングとして参加させていただく機会を得ました。水上オートバイのバックシート※2に乗り、間近で大きな波とサーファーを見守ることが出来ました。このようなビックウェイブのポイントでは、海の動きが全然違いどこでサーファーが乗るのか、予測することが簡単ではありませんでした。状況によって、こうも違うものだと肌で感じ、もっと経験しスキルや引き出しを増やすことが必要だと実感しました。
寄せ来る大波のなかで、水上オートバイをどこに配置したらよいのか。何処が、サーファーを見やすいのか。サーファーが何処からテイクオフ※3し、何処でプルアウト※4するのか。水上オートバイをどのように走らせたらよいのか。ワイプアウト※5の際どのようにレスキューしたらよいのか。それらを把握するためには、波についてもっと学びサーフィンについてもっと知る必要があると感じました。
サーファーの方から「居ると安心する」と言われ、身の引き締まる思いでした。しかし、ビックウェイバーである彼らの中にも、レスキュースレッド※6の乗り方を知らない人がいました。万が一レスキューが必要になった時のためにも、このようなパトロール活動を通じつつ、それらについても広めて行かなければならないと感じました。
今回はほとんどバックシートシートに乗っていましたが、大きな波を実際に見ることで、どんなスキルが足りていないのかなどイメージが持てるようになりました。このような波が上がる機会は、あまりないのですが、経験は何よりも勝ると改めて実感しました。
【シーバード葉山 隊員 堀江海太】
【カメラマン 三宅菜央】
「クローズコンディション」波の崩れ方酷く、サーフィンが出来ない海面の事
「バックシート」水上オートバイの後部座席
「テイクオフ」サーファーが波に乗り始める(走り始める)こと
「プルアウト」サーファーが自ら波を降りる(走るのをやめる)こと
「ワイプアウト」サーファーが上手く波に乗れず(走れず)転んでしまうこと
「レスキュースレッド」水上オートバイ後方にある大きなビートバンのような板
シーバード葉山では、彼らビックウェイバー(サーファー)、カメラマン一体となって、海の安全に取り組んでいます。定期的なトレーニングも行い、万が一に備えています。