自然環境保護に取り組む琵琶湖に シーバード拠点誕生。 安全と水上オートバイライダーのモラル向上を!
「シーバードびわこワニ浜」開所式
・日程:令和二年9月27日(日)
・場所:セーリングスポットワニ(滋賀県大津市和邇南浜)
●2ストローク禁止をいち早く導入など、自然保護と利用環境を整備
2020年9月27日(日)、滋賀県・琵琶湖和邇浜にて、水上オートバイでの地域貢献を目指すボランティア団体シーバードジャパンの全国で52番目となる拠点「シーバードびわこワニ浜」の開所式が行われました。シーバードの拠点として滋賀県、琵琶湖では初、淡水域では7番目になります。
面積約670平方キロメートルで日本最大の湖であり、「琵琶湖周航の唄」でもなじみ深く、鳥人間コンテストでも注目を集める人気観光スポットの琵琶湖には水泳場が13か所あって夏季には多くの人でにぎわいます。
行政では2ストロークエンジンの禁止や航行禁止水域の設定などを設定した「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」“みんなで守ろう!琵琶湖ルール”を施行し、自然環境の保護に取り組んでいます。さらに湖岸350mでの微速の義務付け等が盛り込まれている「琵琶湖水上オートバイ安全講習」を受け、艇体に認証ステッカーが貼られていない水上オートバイは走行することはできません。
●役立つPWCを実現し、悪者の風評被害を払拭したい
いっぽうで湖上にある神社の鳥居をくぐったり、傷つけるなどの水上オートバイによるトラブルが報道された結果、「水上オートバイ、イコール悪者」という図式が広がり、優良ライダーもいわば風評被害のあおりをうけ排除される傾向にあります。
「全国に展開し市場で認知度があるシーバードに加入し、その抑止力をもってPWCライダーへのマナー啓発活動を強化したい。この状況をなんとか解決したい」と忸怩たる思いを話すのが、「シーバードびわこワニ浜」の代表に就いたセーリングスポットワニの北尾吉夫さんです。
ご来賓の志賀観光協会の片山俊雄会長も「夏季開設の水泳場のエリアを示す浮ブイが撤去されると水上オートバイが縦横無尽に走り回る、ひどいときはブイがある期間でも暴走行為があります。ぜひ警察と連携して取り締まりを強化していただきたい」と力を込めます。
北尾代表は「日本財団のご支援とシーバードジャパンのみなさまからのご協力をいただき、琵琶湖の安全と水辺の賑わいづくりに取り組んでいきます」と結びました。
日本財団 海洋チーム桔梗リーダー挨拶 ご来賓 志賀観光協会・片山会長の挨拶 シーバードびわこワニ浜 北尾代表 竹長シーバード代表から認定書を授与 PWSA琵琶湖 渋谷支部長からPWC(レプリカキー)の贈呈 WRMA今西理事長から活動機材を贈呈